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施工管理

コンクリートの目地材「エラスタイトとケンタイト」を解説!違いや施工方法を紹介!

どぼくじら
<この記事はこんな方へオススメ>
  • コンクリート目地材について知りたい方
  • 目地材を使用する理由を知りたい方
  • 目地材の施工方法を知りたい方
  • エラスタイトとケンタイトを使用するメリットを知りたい方
  • エラスタイトとケンタイトの違いを知りたい方

施工で使用する目地材について、「使用目的が分からない」「エラスタイトとケンタイトの違いを知りたい」と悩んでいませんか。

本記事では、コンクリートの目地材「エラスタイトとケンタイト」について、設置理由や施工方法を紹介していきます。

現場監督
現場監督

コンクリート打設する時に目地材を挟むの忘れないでね!

どぼくじら
どぼくじら

すみません…目地材って何ですか?

現場監督
現場監督

分かったよ!目地材について教えてあげる!

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結論:エラスタイトとケンタイトについて

ケンタイトとエラスタイトの比較ポイント

最初に、「エラスタイトとケンタイト」のポイントをまとめて紹介します。

目地材のポイントは、以下の表のとおりです。

目地材についてのポイント
  • 目地材とは、コンクリートの隙間を埋める材料のこと
  • 目地材は、コンクリートの伸縮をカバーする目的で使用する
  • 目地材の多くは、水場の近くで使用されることが多い
  • 施工方法は、「ビス止め」や「コンクリートネイル」を使用する

目地材の違いについては、以下の表の通りです。

目地材の違いのポイント
  • ケンタイトがエラスタイトの上位互換
  • ケンタイトは伸縮による「はみ出し」が無い
  • ケンタイトは施工性に優れている

それでは、次章から『目地材』について詳しく解説していきます。

コンクリートの目地材とは

『目地』とは、レンガやタイル、コンクリートブロック等の部材を並べた際の隙間の事です。

つまり、目地材(めじざい)とは、その『隙間を埋めるために使用する材料の事』を指します。

コンクリートの目地材には、一般的に伸縮性のある『エラスタイト』と『ケンタイト』と呼ばれる目地材が使用されます。

目地材
どぼくじら
どぼくじら

あ!コンクリートの間に挟まっている黒い板の事か!
でもなんで『伸縮性』が必要なんだろ…

目地材を使用する理由

コンクリートの弱点を補うため

目地材を使用する理由は、『コンクリートの弱点を補うため』です。

実はコンクリートには、「温度によって伸縮する特徴」があります。

打設時の圧力で膨張した後、硬化時に乾燥による収縮が始まります。

完成した後も、熱による膨張・収縮を繰り返すため、随時伸縮しているのです。

コンクリート同士に隙間がなかった場合

もしもコンクリートの間がゼロ距離だった場合…

コンクリートが膨張した際にコンクリート同士がぶつかってしまい、ひび割れや乖離が起こってしまいます!

前述したとおり、目地材には『伸縮性』があります。

コンクリートが膨張した際には目地材は縮み、コンクリートが縮小した際には目地材は大きくなります。

つまり、目地材を使用する理由は、『コンクリートの伸縮をカバーしてひび割れを防ぐ為』ということです。

どぼくじら
どぼくじら

コンクリートの弱点をカバーする為に必要な物なんだね!

目地材を使用する場所

目地材は、コンクリートに間が発生する場合使用されますが、下記のような場所で特に多く使用されます。

目地材が使われる場所
  • 護岸
  • ダム
  • 貯水池
  • 水路
  • 防波堤
どぼくじら
どぼくじら

あれ?水に関係する場所が多い気がするぞ?

水に関係する場所が多いのには理由があります。

それは、コンクリートは、水に触れてしまうと伸縮が発生してしまうからなのです。

その為、河川やダムなどの水がある場所では、他の場所よりもコンクリートの伸縮が発生しやすいのです。

これらのことから、目地材が活躍するメインの場所は、「水に関係する場所」なのです。

現場監督
現場監督

水場以外でも、コンクリートに隙間があれば基本的には設置しますよ。

目地材の施工方法

どぼくじら
どぼくじら

目地材について分かってきたぞ!
でも、どうやって施工するんだろ…

目地材を固定する方法に決まりはありませんが、伸縮や川の流れによって外れてしまわない様に施工する必要があります。

一般的な施工方法は、「ビス止め」です。

コンクリートに穴を開けて、その上から目地材をビスで止めます。

ビスで固定してしまえば、位置が動くこともなく劣化を防ぐことができます。

挟むだけや、テープや接着剤だけでは弱い場合があるので、ビスで固定してしまうことをおすすめします。

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エラスタイト、ケンタイトを使用するメリット

エラスタイトのメリット

エラスタイトやケンタイトを目地材として使用する際のメリットを紹介します。

メリット1:自由な形状に切断できる

エラスタイト(ケンタイト)は、アスファルトでできた厚み1cm程度の1㎡の板状の製品です。

そのため、好きな形に加工して設置できるメリットがあります。

自由度が非常に高いので、いろんな現場で採用するのを見かけます。

メリット2:耐久性が高い

エラスタイト(ケンタイト)は、耐久性がとても高いというメリットがあります。

素材の大半がアスファルトで構成されています。

つまり、アスファルトの特徴である『防水性』や『防腐性』が備わっているため、耐久性にとても優れた素材となっています。

メリット3:長期で安定している

エラスタイト(ケンタイト)は、長期で安定しているというメリットがあります。

長期耐久性だけでなく、圧縮回復が高く、耐蝕や耐候性吸水性も優れているのが「エラスタイト」です。

他にも、耐酸性・耐アルカリ性であることから、長期間変化を起こさない特徴があります。

どぼくじら
どぼくじら

なるほど!
長期間安定しているのは大事なメリットだね!

ところで…
エラスタイトとケンタイトって何が違うんだろう?

エラスタイトとケンタイトの違い

ケンタイトとエラスタイトの違い

エラスタイトとケンタイトの違いについて解説します。

結論から伝えると、エラスタイトと比べて「ケンタイト」が上位互換の目地材です。

はみ出しの有無の違い

エラスタイトは、伸縮によって目地材がコンクリートからはみ出してしまうことがあります。

それに対し、ケンタイトは伸縮によって”はみ出しません”。

この最大欠点の『目地材のはみ出し』を、諸官庁により指摘され、エラスタイトの上位互換であるケンタイトを開発したと言われています。

施工性の違い

他の違いとして、施工性の違いがあります。

エラスタイトは、非常に固いのでカットし辛いのです。

目地材は、購入時四角い板の状態なので、コンクリートの形に合わせてカットしなければなりません。

ケンタイトに比べ、エラスタイトはカットし辛いため、作業効率が悪く、時間もかかります。

大量にカットする必要がある場合には、エラスタイトは不向きであるといった違いがあります。

どぼくじら
どぼくじら

あ…
確かに会社にエラスタイトの方が余っている気がする…

まとめ

今回はコンクリートの目地材について解説しました。

改めて目地材のポイントは、以下の表のとおりです。

目地材についてのポイント
  • 目地材とは、コンクリートの隙間を埋める材料のこと
  • 目地材は、コンクリートの伸縮をカバーする目的で使用する
  • 目地材の多くは、水場の近くで使用されることが多い
  • 施工方法は、「ビス止め」や「コンクリートネイル」を使用する

また、目地材の違いのポイントについては、以下の表の通りです。

目地材の違いのポイント
  • ケンタイトがエラスタイトの上位互換
  • ケンタイトは伸縮による「はみ出し」が無い
  • ケンタイトは施工性に優れている

目地材を設置していないと、施工当初がきれいでも、いつかは必ずひび割れや乖離が発生してしまいます。

正しく目地材を設置することで、コンクリートは、長期にわたって安定し、綺麗な見た目を保つことができるのです。

どぼくじら
どぼくじら

目地材は、コンクリートを守る為に必要な存在なんだね!

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ABOUT ME
どぼくじら
どぼくじら
数年前にIT企業から土木作業員に転職。現在は、施工管理技士試験や現場で活かせる情報を発信するブログを運営中。現場仕事と育児をこなしながら、限られた勉強時間で1級、2級土木施工管理技士の試験に1発合格。資格取得のノウハウや勉強法などを中心に発信しています。
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