コラム

土木施工管理技術検定の重要改正ポイントを5つ紹介

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<この記事はこんな方へオススメ>

・施工管理技術検定の変更内容を知りたい方
・制度改正の重要ポイントを知りたい方

施工管理技術検定の制度が変わることは知っているが、「どういう変更があるのか分からない」「制度改正の重要ポイントを知りたい方」と悩んでいませんか。

本記事を読むことで、以下の事が分かります。

記事を読むことで分かる事

検定に関する制度改正ポイントを紹介

本記事では、施工管理技術検定の制度改正内容や新しい試験内容について紹介していきます。

結論:制度改正の内容まとめ

施工管理技術検定の制度改正の内容は、以下の通りです。

資格勉強に影響があるかどうかの観点で改正内容を確認した際に、影響のある改正内容は、5つ目の『問題の変更』です。

新制度では、第一次検定と第二次検定それぞれの問題が変更されています。

  • 第一次検定:実地試験の能力問題を一部追加
  • 第二次検定:学科試験の知識問題を一部追加

つまり、学科試験の一部の問題が実地試験(第二次検定)に追加。
実地試験の一部の問題が学科試験(第一次検定)に追加されているということです。

それでは、次章から改正内容を解説します。

施工管理技術検定の改正内容

それでは、改正内容の重要ポイントを紹介します。

試験名称の変更

1つ目の改正内容は、『試験名称の変更』です。

これまでの検定制度では、知識を問う「学科試験」と、能力を問う「実地試験」で構成されていました。

新制度では、「第一次検定」と「第二次検定」といった試験名称に再編されました。

  • 学科試験 ⇒ 第一次検定
  • 実地試験 ⇒ 第二次検定

この変更内容については、試験の呼び方が変わる程度の内容となります。

技士補の創設

2つ目の改正内容は、『技士補の創設』です。

現行制度では、「学科試験」と「実地試験」の合格者に対して、「施工管理技士」の資格が与えられていました。

新制度では、第一次検定(学科試験)に合格した者に「施工管理技士補」の資格が与えられることになりました。

制度改正前

  • 学科、実地合格 ⇒ 施工管理技士

制度改正後

  • 第一次検定合格 ⇒ 施工管理技士補
  • 第二次検定合格 ⇒ 施工管理技士

技士補を創設した狙い

変更内容の紹介に合わせて、どうして技士補が創設されたのかを解説します。

この「技士補」が創設された狙いのひとつが、「監理技術者の担当できる現場数の確保」です。


現行試験では、試験に合格することで、現場に必要な「監理技術者(1級施工管理技士)・主任技術者(1級・2級施工管理技士)」となることができました。


「監理技術者(1級施工管理技士)」は、工事現場ごとに専任で配置する必要があります。

つまり、他の現場との兼任は認められていないということです。


しかし、「技士補」が新設されたことによって、「2級施工管理技士 + 1級技士補(1級一次検定合格者)」などを要件として、監理技術者の「補佐」ができるようになったのです。

この補佐を配置することで、監理技術者は、2つの現場を兼任することが可能となり、技術者不足を解消することができるということです。

第一次検定合格は無期限に有効

3つ目の改正内容は、『第一次検定合格の有効期間の変更』です。

現行制度は、学科試験を合格しても実地試験が不合格だった場合、その学科試験が免除されるのは翌年までとされていました。

しかし、制度改正後は、第一次検定合格者は、原則「無期限で免除」となります。

つまり、第一次検定が無期限で免除され、毎年第二次検定から挑戦することができるようになったということです。

1級土木施工管理技士の受験要件の緩和

4つ目の改正内容は、『1級土木施工管理技士の受験要件の緩和』です。

現行制度では、2級土木施工管理技士の実地試験に合格した人でも、1級土木施工管理技士の学科試験を受験する場合、一定の実務経験が必要でした

しかし、制度改正によって、2級土木施工管理技士の第二次検定に合格した場合、実務経験問わず、1級土木施工管理技士の第一次検定を受験できるようになりました

1級土木施工管理技士の第二次検定を受験する際には、一定期間の実務経験が必要になります。


2級土木施工管理技士の知識があるうちに、第一次検定の受験に臨んだ方がスムーズに学習が可能です。

1級土木施工管理技士 第一次検定の免除も無期限有効となりました。

早めに第一次検定に合格しておけば、第二次検定の受験に必要な実務経験を積んだ際、第二次検定の勉強に専念できるようになるということです。

第一次検定、第二次検定の問題の変更

5つ目の改正内容は、『第一次検定、第二次検定の問題の変更』です。

現行制度では、一般的に、学科試験は知識問題、実地試験は能力問題が出題されていました

改正後は、第一次検定は学科試験で求めていた知識問題を基本に実地試験の能力問題の一部を追加されます。

また、第二次検定は実地試験の能力問題に加えて学科試験の知識問題の一部を追加されるようになりました。

  • 第一次検定:実地試験の能力問題を一部追加
  • 第二次検定:学科試験の知識問題を一部追加

つまり、学科試験の一部の問題が実地試験(第二次検定)に追加。
実地試験の一部の問題が学科試験(第一次検定)に追加されるようになるということです。

まとめ

この記事では、施工管理技術検定の制度改正内容や新しい試験内容について紹介しました。

改めて、制度改正の内容は以下の通りです。

今回の制度改正の内容を理解して、一緒に資格取得をめざして頑張っていきましょう!!

『土木施工管理技士 多忙でも簡単に合格する勉強方法』をまとめた記事も公開しております。

本記事とあわせて確認してみてください。

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どぼくじら
数年前にIT企業から土木作業員に転職。現在は、施工管理技士試験や現場で活かせる情報を発信するブログを運営中。現場仕事と育児をこなしながら、限られた勉強時間で1級、2級土木施工管理技士の試験に1発合格。資格取得のノウハウや勉強法などを中心に発信しています。