【令和5年度前期】2級土木施工管理技士試験第一次検定の過去問解説
No.12~No.31
No.12
下図は、一般的な鋼材の応力度とひずみの関係を示したものであるが、次の記述のうち適当でないものはどれか。
⑴ 点Pは、応力度とひずみが比例する最大限度である。
⑵ 点YUは、弾性変形をする最大限度である。
⑶ 点Uは、最大応力度の点である。
⑷ 点Bは、破壊点である。
[su_spoiler title=”解答&解説”]
解答:2
点YUは上降伏点です。線形的に増加した応力度が低下する点のことです。
弾性変形をする最大限度は弾性限界といい、点Eが該当します。
弾性限界を超えると、鋼材にかけた力を解除しても鋼材は元に戻りません。よって設問は不適当です。
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No.13
鋼材の溶接接合に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
⑴ 開先溶接の始端と終端は、溶接欠陥が生じやすいので、スカラップという部材を設ける。
⑵ 溶接の施工にあたっては、溶接線近傍を湿潤状態にする。
⑶ すみ肉溶接においては、原則として裏はつりを行う。
⑷ エンドタブは、溶接終了後、ガス切断法により除去してその跡をグラインダ仕上げする。
[su_spoiler title=”解答&解説”]
解答:4
設問の通りです。溶接終了後、ガス切断法により除去、グラインダ仕上げの手順で行います。
よって設問は適当です。
現場でも溶接作業はよく目にする機会があると思いますが、溶接の種類や用語の種類が多く、頭に入れておかないと解けない問題です。
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No.14
コンクリート構造物の耐久性を向上させる対策に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
⑴ 塩害対策として、水セメント比をできるだけ大きくする。
⑵ 塩害対策として、膨張材を用いる。
⑶ 凍害対策として、吸水率の大きい骨材を使用する。
⑷ 凍害対策として、AE減水剤を用いる。
[su_spoiler title=”解答&解説”]
解答:4
AE減水剤はコンクリート中に独立した微細な空気を連行し、単位水量を減少させることで凍結融解抵抗性を改善させます。よって設問は適当です。
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No.15
河川堤防の施工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
⑴ 堤防の腹付け工事では、旧堤防との接合を高めるため階段状に段切りを行う。
⑵ 引堤工事を行った場合の旧堤防は、新堤防の完成後、ただちに撤去する。
⑶ 堤防の腹付け工事では、旧堤防の裏法面に腹付けを行うのが一般的である。
⑷ 盛土の施工中は、堤体への雨水の滞水や浸透が生じないよう堤体横断方向に勾配を設ける。
[su_spoiler title=”解答&解説”]
解答:2
堤防が完成してすぐは本体の圧密沈下や法面の芝が根付いていないなどの可能性があり、落ち着くまで時間を要するため、原則3年間は撤去をしないこととなっています。
よって設問は不適当です。
ただちに、~しなければならない、といった断定的な言い方は適当でない文章の場合が多いです。(もちろんそうでない場合もありますが)設問の知識がなくても、正解を導くヒントになることもあるでしょう。
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No.16
河川護岸の施工に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
⑴ 根固工は、水衝部等で河床洗掘を防ぎ、基礎工等を保護するために施工する。
⑵ 高水護岸は、単断面の河川において高水時に表法面を保護するために施工する。
⑶ 護岸基礎工の天端の高さは、洗掘に対する保護のため計画河床高より高く施工する。
⑷ 法覆工は、堤防の法勾配が緩く流速が小さな場所では、間知ブロックで施工する。
[su_spoiler title=”解答&解説”]
解答:1
設問のとおりです。根固め工は河床の洗堀を防止し、基礎工や被覆工の保護のために設置します。
よって設問は適当です。
過去問でも、単断面、複断面、表法面、裏法面などを入れ替えて問題が出されています。
用語を覚えておけば解ける問題なので覚えておきましょう。
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No.17
砂防えん堤に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
⑴ 袖は、洪水を越流させないようにし、土石等の流下による衝撃に対して強固な構造とする。
⑵ 堤体基礎の根入れは、基礎地盤が岩盤の場合は0.5m以上行うのが通常である。
⑶ 前庭保護工は、本えん堤を越流した落下水による前庭部の洗掘を防止するための構造物である。
⑷ 本えん堤の堤体下流の法勾配は、一般に1:0.2程度としている。
[su_spoiler title=”解答&解説”]
解答:2
堤体基礎の根入れは、岩盤の場合は1.0m以上、砂礫の場合は2.0m以上としています。
よって設問は不適当です。
ネットなどで検索すると砂防堰堤の写真や名称入りの図解がでてきますので、参考にするとよいでしょう。
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No.18
地すべり防止工に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
⑴ 杭工は、原則として地すべり運動ブロックの頭部斜面に杭をそう入し、斜面の安定を高める工法である。
⑵ 集水井工は、井筒を設けて集水ボーリング等で地下水を集水し、原則としてポンプにより排水を行う工法である。
⑶ 横ボーリング工は、地下水調査等の結果をもとに、帯水層に向けてボーリングを行い、地下水を排除する工法である。
⑷ 排土工は、土塊の滑動力を減少させることを目的に、地すべり脚部の不安定な土塊を排除する工法である。
[su_spoiler title=”解答&解説”]
解答:3
横ボーリング工は、地盤横方向にボーリングをし、集水管で排水を促して地下水位を低下させる工法です。
よって設問は適当です。
地すべり対策として大まかに下記を覚えておくとよいでしょう。
抑制工:水の排除を目的とした横ボーリング工、集水井工、土の移動抑制を目的とした排土工、押さえ盛土工、
抑止工:地すべりそのものに対抗することを目的としたアンカー工、杭工
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No.19
道路のアスファルト舗装における上層路盤の施工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
⑴ 粒度調整路盤は、1層の仕上り厚が15cm以下を標準とする。
⑵ 加熱アスファルト安定処理路盤材料の敷均しは、一般にモータグレーダで行う。
⑶ セメント安定処理路盤は、1層の仕上り厚が10〜20cmを標準とする。
⑷ 石灰安定処理路盤材料の締固めは、最適含水比よりやや湿潤状態で行う。
[su_spoiler title=”解答&解説”]
解答:1
上層路盤材の仕上がり厚は15cm以下を標準としています。
下層路盤は1層あたり20cm以下です。
よって設問は適当です。
上層路盤の1層の仕上がり厚は15cm以下
下層路盤の1層の仕上がり厚は20cm以下
締固めは、最適含水比よりやや湿潤状態のほうがよく締固まる。
上記を最低限覚えておきましょう。
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No.20
道路のアスファルト舗装におけるアスファルト混合物の施工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
⑴ 気温が5℃以下の施工では、所定の締固め度が得られることを確認したうえで施工する。
⑵ 敷均し時の混合物の温度は、一般に110℃を下回らないようにする。
⑶ 初転圧温度は、一般に90〜100℃である。
⑷ 転圧終了後の交通開放は、舗装表面温度が一般に50℃以下になってから行う。
[su_spoiler title=”解答&解説”]
解答:3
初転圧温度は110℃~140℃、二次転圧の終了温度は70℃~90℃が一般的です。
よって設問は不適当です。
110℃という温度をまず覚えましょう。(最初に転圧するまでに最低限110℃以上を確保)
次に交通開放温度50℃以下を覚えましょう。(高すぎるとまだ舗装が柔らかいので変形する)
この2点を覚えておけば、正解は絞られるはずです。
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No.21
道路のアスファルト舗装における破損に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
⑴ 沈下わだち掘れは、路床・路盤の沈下により発生する。
⑵ 線状ひび割れは、縦・横に長く生じるひび割れで、舗装の継目に発生する。
⑶ 亀甲状ひび割れは、路床・路盤の支持力低下により発生する。
⑷ 流動わだち掘れは、道路の延長方向の凹凸で、比較的長い波長で発生する。
[su_spoiler title=”解答&解説”]
解答:4
流動わだち掘れとは、走行する車両の過重により、舗装表面が飴のように変形する現象です。
道路の横断方向の凹凸で、車両の通過位置で発生します。
よって設問は不適当です
アスファルト舗装の破損原因を詳しく知っていないと正解が導けないため、比較的難しい問題です。
わだち掘れの原因は車両の荷重によるものなので、発生箇所は車両通過位置であることを覚えておきましょう。
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No.22
道路のコンクリート舗装に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
⑴ 普通コンクリート舗装は、温度変化によって膨張・収縮するので目地が必要である。
⑵ コンクリート舗装は、主としてコンクリートの引張抵抗で交通荷重を支える。
⑶ 普通コンクリート舗装は、養生期間が長く部分的な補修が困難である。
⑷ コンクリート舗装は、アスファルト舗装に比べて耐久性に富む。
[su_spoiler title=”解答&解説”]
解答:2
引張抵抗ではなく曲げ抵抗です。コンクリート舗装に作用する主な応力は曲げ応力であり、曲げ強度を基準として管理します。
よって設問は不適当です。
コンクリート舗装の特徴を把握していれば、比較的正解しやすい問題ですので、取りこぼしのないようにしましょう。
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No.23
ダムの施工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
⑴ 転流工は、ダム本体工事を確実にまた容易に施工するため、工事期間中の河川の流れを迂回させるものである。
⑵ ダム本体の基礎の掘削は、大量掘削に対応できる爆破掘削によるブレーカ工法が一般的に用いられる。
⑶ 重力式コンクリートダムの基礎処理は、コンソリデーショングラウチングとカーテングラウチングの施工が一般的である。
⑷ RCD工法は、一般にコンクリートをダンプトラックで運搬し、ブルドーザで敷き均し、振動ローラ等で締め固める。
[su_spoiler title=”解答&解説”]
解答:2
大量掘削に対応できる爆破掘削による工法はベンチカット工法です。
岩盤の斜面が階段状になるようにブルドーザーなどを使用して掘削します。
よって設問は不適当です。
転流工:本体工事がやりやすいよう、先に川の流れを切り替える
ベンチカット工法:大量掘削できる一般的なダムの掘削工法
ダムの基礎処理工法:コンソリデーショングラウチング、カーテングラウチング
RCD工法:超硬練りのコンクリートを使用。硬いためブルドーザ、振動ローラで施工可能
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No.24
トンネルの山岳工法における支保工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
⑴ ロックボルトは、緩んだ岩盤を緩んでいない地山に固定し落下を防止する等の効果がある。
⑵ 吹付けコンクリートは、地山の凹凸をなくすように吹き付ける。
⑶ 支保工は、岩石や土砂の崩壊を防止し、作業の安全を確保するために設ける。
⑷ 鋼アーチ式支保工は、一次吹付けコンクリート施工前に建て込む。
[su_spoiler title=”解答&解説”]
解答:4
一次吹付けコンクリート→鋼アーチ式支保工→二次吹付けコンクリートの手順
となるため、一次吹付けコンクリート施工後に建て込む、が正しいです。
よって設問は不適当となります。
トンネルの各工法の施工手順、目的をよく理解しておく必要があります。
特に山岳工法は過去にもよく出題されているので、重点的に覚えておくとよいです。
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No.25
海岸堤防の異形コンクリートブロックによる消波工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
⑴ 異形コンクリートブロックは、ブロックとブロックの間を波が通過することにより、波のエネルギーを減少させる。
⑵ 異形コンクリートブロックは、海岸堤防の消波工のほかに、海岸の侵食対策としても多く用いられる。
⑶ 層積みは、規則正しく配列する積み方で整然と並び、外観が美しく、安定性が良く、捨石均し面に凹凸があっても支障なく据え付けられる。
⑷ 乱積みは、荒天時の高波を受けるたびに沈下し、徐々にブロックどうしのかみ合わせが良くなり安定してくる。
[su_spoiler title=”解答&解説”]
解答:3
層積みは施工地盤や捨石面をかなりきれいにならさないとブロックが安定せず、外観も悪くなります。
層積みと乱積みの特徴を覚えておきましょう。
層積み
・整然として外観がよい
・設計通りに据付ができる
・施工に手間がかかり、曲線部の施工が難しい
・施工地盤に凹凸があると据付に支障
乱積み
・据付が容易なため作業効率がよい
・施工地盤に凹凸があっても据付に支障がない
・据付時は不安定だが、沈下とともに安定性が増す
・層積みに比べ、外観は劣る
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No.26
グラブ浚渫(しゅんせつ)の施工に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
⑴ グラブ浚渫船は、岸壁等の構造物前面の浚渫や狭い場所での浚渫には使用できない。
⑵ 非航式グラブ浚渫船の標準的な船団は、グラブ浚渫船と土運船の2隻で構成される。
⑶ 余掘りは、計画した浚渫の範囲を一定した水深に仕上げるために必要である。
⑷ 浚渫後の出来形確認測量には、音響測深機は使用できない。
[su_spoiler title=”解答&解説”]
解答:3
浚渫の余掘りとは、掘削後の凹凸を考慮して、必要な水深より深い面まで浚渫する余裕部分の掘削をいい、必要な作業であるため、設問は適当です。
グラブ浚渫はポンプ浚渫に比べ、作業スピードと施工性は劣りますが、小回りがきくため、狭い場所での作業が可能です。
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No.27
鉄道工事における道床及び路盤の施工上の留意事項に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
⑴ バラスト道床は、安価で施工・保守が容易であるが定期的な軌道の修正・修復が必要である。
⑵ バラスト道床は、耐摩耗性に優れ、単位容積質量やせん断抵抗角が小さい砕石を選定する。
⑶ 路盤は、軌道を支持するもので、十分強固で適当な弾性を有し、排水を考慮する必要がある。
⑷ 路盤は、使用材料により、粒度調整砕石を用いた強化路盤、良質土を用いた土路盤等がある。
[su_spoiler title=”解答&解説”]
解答:2
バラスト道床は、耐摩耗性に優れ、単位容積質量やせん断抵抗角が大きい砕石を選定します。
よって設問は不適当です。
鉄道工事に関する知識がないと難しい問題ですが、普段目にする線路の構造を考えると、
・バラスト道床は、安価で施工、保守が容易であるが定期的な軌道の修正、修復が必要である。
・路盤は、軌道を支持するもので、十分強固で適当な弾性を有し、排水を考慮する必要がある。
上の選択肢の内容が正しいことが導けると思います。
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No.28
鉄道(在来線)の営業線内工事における工事保安体制に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
⑴ 列車見張員は、工事現場ごとに専任の者を配置しなければならない。
⑵ 工事管理者は、工事現場ごとに専任の者を常時配置しなければならない。
⑶ 軌道作業責任者は、工事現場ごとに専任の者を配置しなければならない。
⑷ 軌道工事管理者は、工事現場ごとに専任の者を常時配置しなければならない。
[su_spoiler title=”解答&解説”]
解答:3
軌道作業責任者は、作業集団ごとに専任の者を常時配置しなければなりません。
工事現場ごとに配置するのは軌道工事管理者です。
よって設問は不適当です。
軌道作業責任者と軌道工事管理者は用語も似ており、間違えやすい問題です。
軌道作業責任者は各グループの職長的な役割で集団ごとに必要、軌道工事管理者は作業全体の管理をする役割で工事現場ごとに常時専任、という違いがあります。
[/su_spoiler]
No.29
シールド工法に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
⑴ シールド工法は、開削工法が困難な都市の下水道工事や地下鉄工事等で用いられる。
⑵ シールド掘進後は、セグメント外周にモルタル等を注入し、地盤の緩みと沈下を防止する。
⑶ シールドのフード部は、トンネル掘削する切削機械を備えている。
⑷ 密閉型シールドは、ガーダー部とテール部が隔壁で仕切られている。
[su_spoiler title=”解答&解説”]
解答:4
密閉型シールドは、フード部とガーダー部が隔壁で仕切られています。
よって設問は不適当です。
シールドの用語を広く理解しておく必要があり難しい問題ですが、都市部での施工に適していること、掘進後にモルタルを注入をする施工方法を理解していれば正解を絞ることが可能です。
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No.30
上水道の管布設工に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
⑴ 鋼管の運搬にあたっては、管端の非塗装部分に当て材を介して支持する。
⑵ 管の布設にあたっては、原則として高所から低所に向けて行う。
⑶ ダクタイル鋳鉄管は、表示記号の管径、年号の記号を下に向けて据え付ける。
⑷ 鋳鉄管の切断は、直管及び異形管ともに切断機で行うことを標準とする。
[su_spoiler title=”解答&解説”]
解答:1
運搬時に塗装面を傷めないよう、非塗装部分を使用します。
また、吊具などをかける場合は、塗装面に適当な防護を施します。
よって設問は適当です。
ダクタイル鋳鉄管と鋼管は強度が大きく耐久性に富んでいる反面、重量が大きく電色などに配慮しなければならないという短所があります。
また、管布設では硬質塩化ビニル管や水道用ポリエチレン管も使用されます。
こちらは双方とも耐食性に優れ、その反面有機溶剤が弱点という短所があります。
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No.31
下図に示す下水道の遠心力鉄筋コンクリート管(ヒューム管)のイ〜ハの継手の名称に関する次の組合せのうち、適当なものはどれか。
⑴ イ:カラー継手 ロ:いんろう継手 ハ:ソケット継手
⑵ イ:いんろう継手 ロ:ソケット継手 ハ:カラー継手
⑶ イ:ソケット継手 ロ:カラー継手 ハ:いんろう継手
⑷ イ:いんろう継手 ロ:カラー継手 ハ:ソケット継手
[su_spoiler title=”解答&解説”]
解答:4
いんろう継手はC形管とも呼ばれ、ソケット継手と同じように管の差し口を受け口の中にはめ込みゴムリングなどを使用し接合します。
管接合部分の重なった部位の約3分の1ほどの深部に麻打ちと呼ばれる麻を詰め込む作業を施し、残りの3分の2に溶かした鉛を流し込み充填して締めます
カラー継手は遠心力鉄筋コンクリート管の中でも最も古い仕様の管で、A形管とも呼ばれています。
管とカラーから構成されており、硬練りモルタルコーキングを施し接続することが原則とされています。
ソケット継手はB形管とも呼ばれています。
管端が受け口と差し口からなっており、シール材やゴムリングを装着し接合します。
場合により受け口が長いNB形も使用されることがあります。
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