No.12~No.31
No.12
鋼材に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
(1)鋼材は、応力度が弾性限界に達するまでは弾性を示すが、それを超えると塑性を示す。
(2)PC 鋼棒は、鉄筋コンクリート用棒鋼に比べて高い強さをもっているが、伸びは小さい。
(3)炭素鋼は、炭素含有量が少ないほど延性や展性は低下するが、硬さや強さは向上する。
(4)継ぎ目なし鋼管は、小・中 径のものが多く、高温高圧用配管等に用いられている。
No.13
鋼道路橋に用いる高力ボルトに関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
(1)トルク法による高力ボルトの締付け検査は、トルク係数値が安定する数日後に行う。
(2)トルシア形高力ボルトの本締めには、専用の締付け機を使用する。
(3)高力ボルトの締付けは、原則としてナットを回して行う。
(4)耐候性鋼材を使用した橋梁には、耐候性高力ボルトが用いられている。
No.14
コンクリートの[劣化機構]と[劣化要因]に関する次の組合せのうち、適当でないものはどれか。
[劣化機構] [劣化要因]
(1)中性化 ……………………… 二酸化炭素
(2)塩害 ………………………… 塩化物イオン
(3)アルカリシリカ反応 ……… 反応性骨材
(4)凍害 ………………………… 繰返し荷重
No.15
河川に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
(1)霞堤は、上流側と下流側を不連続にした堤防で、洪水時には流水が開口部から逆流して堤内地に湛水し、洪水後には開口部から排水される。
(2)河川堤防における天端は、堤防法面の安定性を保つために法面の途中に設ける平らな部分をいう。
(3)段切りは、堤防法面に新たに腹付盛土する場合は、法面に水平面切土を行い、盛土と地山とのなじみをよくするために施工する。
(4)堤防工事には、新しく堤防を構築する工事、既設の堤防を高くするかさ上げや断面積を増やすために腹付けする拡築の工事等がある。
No.16
河川護岸に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
(1)横帯工は、法覆工の延長方向の一定区間ごとに設け、護岸の変位や破損が他に波及しないように絶縁するものである。
(2)縦帯工は、護岸の法肩部に設けられるもので、法肩の施工を容易にするとともに、護岸の法肩部の破損を防ぐものである。
(3)小口止工は、法覆工の上下 流端に施工して護岸を保護するものである。
(4)護岸基礎工は、河床を直接覆うことで急激な洗掘を防ぐものである。
No.17
下図に示す砂防えん堤を砂礫の堆積層上に施工する場合の一般的な順序として、適当なものは次のうちどれか。

(1)(ロ)→ (ニ)→ (ハ) ・(ホ)→ (イ)
(2)(ニ)→ (ロ)→ (イ) → (ハ) ・(ホ)
(3)(ロ)→ (ニ)→ (イ) → (ハ) ・(ホ)
(4)(ニ)→ (ロ)→ (ハ) ・(ホ) → (イ)
No.18
地すべり防止工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
(1)抑制工は、地下水状態等の自然条件を変化させ、地すべり運動を停止・緩和する工法である。
(2)水路工は、地表の水を水路に集め、速やかに地すべりの地域外に排除する工法である。
(3)排土工は、地すべり脚部の不安定土塊を排除し、地すべりの滑動力を減少させる工法である。
(4)抑止工は、杭等の構造物によって、地すべり運動の一部又は全部を停止させる工法である。
No.19
道路のアスファルト舗装の路床・路盤の施工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
(1)盛土路床では1層の敷均し厚さは仕上り厚さで20cm以下を目安とする。
(2)切土路床では、土中の木根・転石などを取り除く範囲を表面から30cm程度以内とする。
(3)粒状路盤材料を使用した下層路盤では、1層の仕上り厚さは30cm以下を標準とする。
(4)粒度調整路盤材料を使用した上層路盤では、1層の仕上り厚さは15cm以下を標準とする。
No.20
道路のアスファルト舗装の施工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
(1)加熱アスファルト混合物は、通常アスファルトフィニッシャにより均一な厚さに敷き均す。
(2)敷均し時の混合物の温度は、一般に110°C を下回らないようにする。
(3)敷き均された加熱アスファルト混合物の初転圧は、一般にロードローラにより行う。
(4)転圧終了後の交通開放は、一般に舗装表面の温度が 70 °C 以下となってから行う。
No.21
道路のアスファルト舗装の破損に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
(1)わだち掘れは、道路横断方向の凹凸で車両の通過位置が同じところに生じる。
(2)道路縦断方向の凹凸は、道路の延長方向に比較的長い波長でどこにでも生じる。
(3)ヘアクラックは等間隔で規則的な比較的長いひび割れで、主に表層に生じる。
(4)線状ひび割れは、長く生じるひび割れで路盤の支持力が不均一な場合や舗装の継目に生じる。
No.22
道路のコンクリート舗装に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
(1)コンクリート舗装は、セメントコンクリート版を路盤上に施工したもので、たわみ性舗装とも呼ばれる。
(2)コンクリート舗装は、温度変化によって膨張したり収縮したりするので、一般には目地が必要である。
(3)コンクリート舗装には、普通コンクリート舗装、転圧コンクリート舗装、プレストレスコンクリート舗装等がある。
(4)コンクリート舗装は、養生期間が長く部分的な補修が困難であるが、耐久性に富むため、トンネル内等に用いられる。
No.23
コンクリートダムの RCD 工法に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
(1)RCD 用コンクリートの運搬に利用されるインクライン方法は、コンクリートをダンプトラックに積み、ダンプトラックごと斜面に設置された台車で直接堤体面上に運ぶ方法である。
(2)RCD 用コンクリートの1回に連続して打ち込まれる高さをリフトという。
(3)RCD 用コンクリートの敷均しは、ブルドーザ等を用いて行うのが一般的である。
(4)RCD 用コンクリートの敷均し後、堤体内に不規則な温度ひび割れの発生を防ぐため、横継目を振動目地切機等を使ってダム軸と平行に設ける。
No.24
トンネルの山岳工法における施工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
(1)鋼アーチ式(鋼製)支保工は、H型鋼材等をアーチ状に組み立て、所定の位置に正確に建て込む。
(2)ロックボルトは、特別な場合を除き、トンネル掘削面に対して直角に設ける。
(3)吹付けコンクリートは、鋼アーチ式(鋼製)支保工と一体となるように注意して吹き付ける。
(4)ずり運搬は、タイヤ方式よりも、レール方式の方が大きな勾配に対応できる。
No.25
海岸堤防の形式に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
(1)緩傾斜型は、堤防用地が広く得られる場合や、海水浴等に利用する場合に適している。
(2)混成型は、水深が割合に深く、比較的軟弱な基礎地盤に適している。
(3)直立型は、比較的軟弱な地盤で、堤防用地が容易に得られない場合に適している。
(4)傾斜型は、比較的軟弱な地盤で、堤体土砂が容易に得られる場合に適している。
No.26
ケーソン式混成堤の施工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
(1)ケーソンは、海面がつねにおだやかで、大型起重機船が使用できるなら、進水したケーソンを据付け場所までえい航して据え付けることができる。
(2)混成型は、水深ケーソンは、波が静かなときを選び、一般にケーソンにワイヤをかけて引き船でえい航する。
(3)ケーソンの中詰め材の投入には、一般に起重機船を使用する。
(4)ケーソンの底面が据付け面に近づいたら、注水を一時止め、潜水士によって正確な位置を決めたのち、ふたたび注水して正しく据え付ける。
No.27
鉄道の軌道に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
(1)ロングレールとは、軌道の欠点である継目をなくすために、溶接でつないでレールを200 m以上としたものである。
(2)有道床軌道とは、軌道の保守作業を軽減するため開発された省力化軌道で、プレキャストのコンクリート版を用いた軌道構造である。
(3)マクラギは、軌間を一定に保持し、レールから伝達される列車荷重を広く道床以下に分散させる役割を担うものである。
(4)路盤とは、道床を直接支持する部分をいい、3%程度の排水勾配を設けることにより、道床内の水を速やかに排除する役割を担うものである。
No.28
営業線内工事における工事保安体制に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
(1)工事管理者は、工事現場ごとに専任の者を常時配置しなければならない。
(2)軌道作業責任者は、作業集団ごとに専任の者を常時配置しなければならない。
(3)列車見張員及び特殊列車見張員は、工事現場ごとに専任の者を配置しなければならない。
(4)停電責任者は、工事現場ごとに専任の者を配置しなければならない。
No.29
シールド工法の施工に関する下記の文章の⬜︎の(イ)、(ロ)に当てはまる次の組み合わせのうち、適当なものはどれか。
「土圧式シールド工法は、カッターチャンバーの排土用の(イ)内に掘削した土砂を充満させて、切羽の土圧と平衡を保ちながら掘進する工法である。一方、泥水式シールド工法は、切羽に隔壁を設けて、この中に泥水を循環させ、切羽の安定を保つと同時に、カッターで切削された土砂を泥水とともに郊外まで(ロ)する工法である。」
(イ) (ロ)
(1)スクリューコンベヤ …… 流体輸送
(2)排泥管 …………………… ベルトコンベヤ輸送
(3)スクリューコンベヤ …… ベルトコンベヤ輸送
(4)排泥管 …………………… 流体輸送
No.30
上水道に用いる配水管の特徴に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
(1)鋼管は、溶接継手により一体化ができるが、温度変化による伸縮継手等が必要である。
(2)ダクタイル鋳鉄管は、継手の種類によって異形管防護を必要とし、管の加工がしやすい。
(3)硬質塩化ビニル管は、高温度時に耐衝撃性が低く、接着した継手の強度や水密性に注意する。
(4)ポリエチレン管は、重量が軽く、雨天時や湧水地盤では融着継手の施工が容易である。
No.31
下水道管渠の更生工法に関する下記の(イ)、(ロ)の説明とその工法名の次の組合せのうち、適当なものはどれか。
(イ)既設管渠内に表面部材となる硬質塩化ビニル材等をかん合して製管し、製管させた樹脂パイプと既設管渠との間隙にモルタル等の充填材を注入することで管を構築する。
(ロ)既設管渠より小さな管径の工場製作された二次製品の管渠を牽引・挿入し、間隙にモルタル等の充填材を注入することで管を構築する。
(イ) (ロ)
(1)形成工法……さや管工法
(2)製管工法……形成工法
(3)形成工法……製管工法
(4)製管工法……さや管工法