水平器の使い方、選び方、気泡の読み方を分かりやすく解説!
- 水平器の正しい使い方を知りたい
- 水平器の気泡の読み方が知りたい
- 水平器の選び方を知りたい
- 現場で活躍できるように水平器を使いこなしたい
水平器ってどうやって使うんだっけ…この泡を大体で真ん中で合わせてっと…
ちょっとまって!
正しい使い方で測定しないと良い仕事が出来ないぞ!
現場で作業をしていて、実は水平器の正しい使い方が分からない…
という方はいませんか?
水平器は、「水平を調べるための道具」です。
土木や建築の現場では、水平を確認する場面が多くあります。
- ブロックが水平に積めているか
- 構造物が垂直に立っているか
など、水平器が活躍する場面は様々あります。
現場で作業をする際に、正しく水平器を使えていないと
- 見栄えが悪く仕上がる
- 構造物や成果物の品質が悪くなる
- 出来形不足になってしまう
- 次の工程の施工ができなくなる
といった最悪の事態に陥ってしまいます。
今回は、定番の「気泡管水平器」の使い方や、目盛りの読み方などを紹介します。
この記事を読むことで、現場で活かせる水平器の使い方をマスターすることができます。
あなたも、この記事を読んで、水平器を使いこなして、現場で活躍できるようになりましょう。
この記事のポイントはこちら!
使い方マスターするぞー!
- 水平器は水平を調べるための道具
- 気泡管に印字された線の中心に気泡があれば水平
- 水平以外に「1/100勾配」「1/50勾配」を計測できる
- 水平器は感度と精度の高い商品を選ぶ
- 手元に水平器が無い場合はiPhoneで代用できる
この記事を書いた人
職業 / Occupation
昼は土木作業員、夜は二児のパパ
仕事と資格勉強は両立可能!
実績 / Achievements
・1級土木、2級土木所持
・応用情報など分野外の資格所持
・全試験1発合格!
・SNS総フォロワー1,500名↑
・セコカン第二次検定用『対策ノート』
販売部数「350部」突破!
水平器の仕組み
水平器は、「水平を調べるための道具」です。
一般的に水平器は、「気泡管水平器」のことを指します。
今回この記事で説明する水平器についても、気泡管水平器に関する説明になっています。
水平器は、水の表面が常に水平になろうとする性質を利用した道具です。
水平器の中心にある気泡管にエタノールを充填し、気泡の位置で水平や角度を測るという仕組みになっています。
水平器の使い方
次に、水平器の使い方について解説します。
水平器の使い方は、以下の通りシンプルです。
しかし、正しく使い方や気泡の読み方を理解していないと、誤った測定結果が得られてしまいますので注意しましょう。
- 水平器の気泡の位置を確認する
- 水平を測りたい場所に水平器を置く
- 再度、水平器の向きを変えて測定する
- 気泡が気泡管に印字された線の中央にあれば水平
もしも、気泡が中心よりも少しでもずれている場合は、水平ではないということになります。
気泡が寄っている方向が、高いということだね!
計測の際に注意してほしい点は、必ず水平器の向きを変えて2回以上計測するということです。
- 水平を測る場合は、水平器を左右交互で測定する
- 垂直を測る場合は、柱の左右前後各面を測定する
どうしても片側だけでは、水平が正しく測れない場合があります。
必ず、水平器の向きを変えながら2回以上は測定するようにしてください。
水平器が摩耗してたりすると、正しい結果が得られないということだね
水平器の気泡の読みかた
水平器の気泡の読み方について、さらに詳しく解説します。
水平器は、水平以外にも勾配も確認することができます。
製品にもよりますが、「水平」、「1/100勾配」、「1/50勾配」の3つを測定することができます。
正直おしゃれで3本線にしてると思ってました!
水平器で水平を測る場合
「水平」を測る場合は、気泡管の一番内側の目盛線を使用します。
この目盛線の内側に気泡が収まっていれば、「水平」ということになります。
気泡が少しでも左右にずれている場合は、傾きがあるということです。
水平器で1/100勾配を測る場合
「1/100勾配」を測る場合は、気泡管の内側から2本目の目盛線を使用します。
この2本目の目盛線に気泡が触れていれば、「1/100勾配」の角度があるということになります。
また、目盛線が2本線タイプの水平器の場合は、一番外側の線に気泡が触れていれば「1/100勾配」ということになります。
1/100勾配とは、「1m当たり1cm」の高さが変わる角度の事です。
もっと詳しく勾配について知りたい人は、下記の記事を参照ください。
記事▶▶【早見表付き】土木の勾配計算は簡単!計算方法や計算式をわかりやすく解説!
水平器で1/50勾配を測る場合
「1/50勾配」を測る場合は、気泡管の一番外の3本目の目盛線を使用します。
この3本目の目盛線に気泡が触れていれば、「1/50勾配」の角度があるということになります。
1/50勾配は、「0.5m当たり1cm」の高さが変わる角度です。
水平器の選び方
次に、水平器を選び方について解説します。
気泡管水平器にも色々な商品があります。
建築・土木向け、DIY向け、ダイソーにあるものなど種類は様々です。
しかし、どの水平器も一律同じ性能ではありません。
水平器の性能は、「感度」と「精度」によって種類が分けられます。
商品を選ぶ際のポイントは、この感度と精度が高い物を選ぶことです。
良い水平器を見分けるために、感度と精度について知っておくことは重要です。
建築や土木の現場では少しの誤差が命取りになるので、必ず性能が良い水平器を使用しましょう。
どれも同じ性能だと思って見た目で買ってました…
水平器の感度
水平器の感度は、JIS規格によって分類されています。
- 一種(0.02mm/m)
- 二種(0.05mm/m)
- 三種(0.1mm/m)
この3つに分けられています。
一種に近いほど、感度が高く、高性能な水平器ということを示しています。
一種の「0.02mm/m」の場合は、
「底辺1m当たり0.02mmの高低差があれば、気泡が1目盛分移動する。」
という事を表しています。
このように、水平器の感度が高いと、微妙な傾斜も計測できます。
微妙な傾きでも許されない現場での作業には、感度の高い水平器を選ぶことが重要です。
水平器の精度
水平器の精度については、JISでは「A級」と「B級」に区分されています。
A級の方が、B級よりも精度が高い水平器ということを表します。
ただし、A級の水平器は、精密測定などで使用するぐらい高精度なものです。
土木やDIYなど、一般的な使用用途であれば、B級やそれ以下の水平器で問題ありません。
おすすめの水平器
前章の水平器の選び方を踏まえて、筆者のおすすめの水平器を紹介します。
シンワ測定 ブルーレベル Basic
筆者がおすすめする水平器は、「シンワ測定 ブルーレベル Basic」です。
おすすめのポイントとしては、以下の点が挙げられます。
- 感度や精度が高い
- お手頃価格で買い求めやすい
- 水平器の長さの種類が多い
- V字溝付でパイプ測定もできる
- 垂直気泡や磁石が付いているので垂直も測れる
自分も現場に出だしてから、ずっと愛用しています!
他の商品や、売れ筋ランキングが気になる方は、以下のリンクから商品を探してみてください。
水平器が無い時の対処法
最後に、水平器が手元に無い時の対処法を紹介します。
iPhoneを水平器として使用する
水平器が手元にない場合、iPhoneを水平器として使用することができます。
iOS12から搭載されているアプリ「計測」を使用することで、傾きや水平を計測することができます。
iPhoneでの計測方法は以下の通りです。
Apple公式:iPhoneを水準器として使用する
- 「計測」アプリを開きます。
- 「水準器」をタップしてから、iPhoneを写真フレームなどのオブジェクトに当てます。
- オブジェクトを水平にする:
オブジェクトとiPhoneを、緑色が表示されるまで一緒に回します。- 傾きを合わせる:
画面をタップして、最初のオブジェクトの傾斜角度を取り込みます。
iPhoneを別のオブジェクトに当てて、緑色が表示されるまで一緒に回します。
水準器をリセットするには、もう一度画面をタップします。
まとめ
定番の「気泡管水平器」の使い方や、目盛りの読み方などを紹介しました。
意外と正しい使い方を知らなかったという方も多いのではないでしょうか。
今回の記事のポイントを改めてまとめておきます。
もう一度確認して、現場で活かせるように覚えておきましょう。
- 水平器は水平を調べるための道具
- 気泡管に印字された線の中心に気泡があれば水平
- 水平以外に「1/100勾配」「1/50勾配」を計測できる
- 水平器は感度と精度の高い商品を選ぶ
- 手元に水平器が無い場合はiPhoneで代用できる
しっかりと覚えて現場で活躍するぞ!
今日も一日ご安全にー!