「土木」って何?土木作業員ってどんな仕事?土木の意味や由来をわかりやすく解説!
- 土木の仕事を知らない方
- 土木技術者を目指す方
- 土木の由来や役割を知りたい方
今回の記事では、「土木の仕事を知らない方」や「これから土木技術者を目指す方」に向けて、土木の由来や役割について解説していきます。
土木って何?人民の生活を安定させるための技術
土木という言葉の由来は、人民の生活を安定させるための『築土構木』という中国の古語が語源だといわれています。
また、欧米において土木は、『CE:Civil Engineering(市民工学)』とよばれています。
どちらの言葉にも、市民の暮らしを安定させようとする意味合いが感じられますね!
土木の役割って何?
次に『土木』とはどういった技術なのかを解説します。
まず土木を簡単に解説すると、土木とは『人々の生活を安定させるための技術』のことを指します。
土木の役割は、『道路や橋、ダムや河川、歩道橋など人が生活するのに必要な基盤を整備し、生活をより便利にするものをつくること』が主な役割とされています。
現在の日本では、仕事や買い物で街を歩く時の道路や、旅行するときに使う港に鉄道や空港、生活インフラの水道や下水道も、土木によって構築されており、見渡すと身の回りに溢れています。
私たちが何気なく生活している中に、土木の技術は活躍しており、私たちの生活を支える役割を担っています。
つまり、みなさんの暮らしを支える縁の下の力持ち、それが『土木』なのです。
土木は『人々の生活を豊かにし安定させるための技術』なんだね!!
土木は奥が深い仕事
みなさんが『土木』という言葉から連想されるのは、へルメットを装着しスコップを振り回している姿だと思います。
仕事内容としては、スコップや機械を使って道路工事をするだけの、ただの肉体労働と思われている方も多いのではないのでしょうか。
しかし実際は、土木は知れば知るほど奥が深いのです。
様々な分野の知識や技術によって構造物を作り、かつ精密繊細に施工しているのが土木の仕事です。
たとえば、道路工事も道の表面にただアスファルトを敷くだけではありません。
道路工事は、道路全体に重量や負荷などあらゆるバランスを考え、約70cm以上も地面を掘り下げたところから、順番にミリ単位の計算をしながら造り上げられています。
アスファルトに関しても、ただ単純に引いてるだけではなく、車が走りやすいように道路が凸凹にならない工夫がされていたり、水たまりができない様に意図的に道路を傾けていたりするのです。
少し『土木』に対するイメージが変わってきたのではないでしょうか!
土木技術者になるためには勉強も必要
新しく土木技術者を目指す方に向けて、知っておいていただきたい事があります。
それは、土木技術者は、体力以外にも様々な分野の知識も必要だということです。
近年の土木は、人々の生活に合わせ多様化しており、そんな土木を施工する土木技術者においては、細分化や専門化している傾向があります。
しかしながら、構造物や施設を作り上げるためには、地域の要求や構造物としての役割を満たしつつ、様々な他分野の技術を取り入れる必要があるのが現実です。
つまり土木技術者としては、既存の『調査、計画、設計、施工、管理』のプロセスを実施するだけでなく、他分野の知識も保有しつつ、各プロセスに反映させていきながらの施工が要求されるのです。
日々多様化する人々の生活に合わせた構造物を作るためには、知識取得のための勉強も必要ということなんですね。
効率的に知識をつけるためにお勧めの方法は、土木施工管理技士の資格取得の勉強をおこなうことです。
資格取得の勉強をおこなうことで、必要な知識をまんべんなく身に着けることができます。
また、資格を取得することは自分自身への成長にもつながるだけでなく、企業からの評価を高められるのもうれしいメリットですね!
他にも、土木技術者として知っておいたほうが良いとされている、基礎知識をまとめてみました。
今すぐにすべてを理解することは出来ないので、分からなくなったときに調べられるようにしておきましょう。
基礎知識 | 内容 |
---|---|
土質工学 | 土質知識、土圧、基礎工、軟弱地盤、法面、地下構造、地下水など |
構造力学 | 木材やコンクリートなどの材料知識、構造計算、安定計算など |
水文学 | 気象、雨量計算、流出など |
水理学 | 流下計算、水圧、パイプラインなど |
その他 | 建設機械、測量、設計、契約、積算など |
まとめ
土木は、トンネルや道路、橋やダムなど、場所と場所をつないだり、『人々の生活を豊かにし安定させるための技術』です。
つまり土木技術者は、人類の歴史と共に進化してきた、人の生活を支えるプロフェッショナルなのです!
今も、そしてこれからも、人間は地球の住人でありつづけ、そこに生きる多種多様な生命が活きつづけるために、地球にとって良い環境づくりをしていかなければならないと考えます。
土木技術者として、このブログを通して多くの人に土木に興味を持ってもらえたら幸いです。