資格関連

保護具着用管理責任者とは?職務や選任要件、先任者教育を完全解説!

記事内に商品プロモーションを含む場合があります
どぼくじら

保護具着用管理責任者に選ばれることになった!
けど全然何する役かが分からないよ~

大丈夫!仕事内容や役目を教えるよ!
保護具着用管理責任者教育は受けた?

どぼくじら

受けてないです…ヤバいですかね?

オンラインで365日受講できるから大丈夫!
この記事で詳しく解説するよ!

令和6年4月1日の改正から、一定の保護具を使用する場合に、「保護具に関する知識及び経験を有すると認められる者」のうちから保護具着用管理責任者を選任することが義務化されました。

また、保護具着用管理責任者は、「保護具着用管理責任者教育」を受講する必要があるとされています。

この記事では、「保護具着用管理責任者」に関する情報を全て解説しています。

本記事を読むことで、以下の事が分かります。


記事を読むことで分かる事
  • 保護具着用管理責任者について
  • 保護具着用管理責任者の職務や立場
  • 保護具着用管理責任者の選任要件
  • 保護具着用管理責任者教育の受講について
  • おすすめのオンラインでの受講方法
どぼくじら

一緒に保護具着用管理責任者について勉強しよう!

保護具着用管理責任者教育はオンラインでの受講がおすすめです。

SATの通信講座なら、24時間いつでも受講が可能です!

\忙しい人はオンライン受講!/

受講料:8,800円(税込み)

この記事を書いた人
  • どぼくじら(@dobokuseko
  • 現役土木作業員
  • 1級土木技士補、2級土木技士所持
  • 全試験1発合格の実績
  • セコカン第二次検定用『対策ノート』販売部数「300部」突破!
  • Twitter総フォロワー1,000名↑

仕事と資格勉強は両立可能!
SNSで勉強が楽しくなるノウハウを発信中

保護具着用管理責任者とは?

保護具着用管理責任者とは…

適正な保護具の選択、使用、保守を管理する人の事を指します。

令和6年4月1日から、事業場において使用する化学物質についてリスクアセスメントを実施した結果、一定の保護具を使用する場合に、保護具に関する知識及び経験を有すると認められる者のうちから、「保護具着用管理責任者」を選任する必要がでてきました。

どぼくじら

保護具着用管理責任者は、保護具のスペシャリスト!!

保護具着用管理責任者の法改正について

令和6年4月1日の法改正のポイントをまとめましたので紹介します。

どぼくじら

原文は正直難しい…
のでポイントをまとめてみたよ!!

法改正のポイント
  • 労働者に保護具を使用させる場合「保護具着用管理責任者」を選任する
  • 保護具着用管理責任者は、保護具に関して管理が必要
  • 選任までの期間は、選任すべき事由が発生した日から14日以内
  • 保護具に関する知識及び経験を有する者から選任する
  • 保護具着用管理責任者の氏名を事業場の見やすい箇所に掲示する
どぼくじら

選任されたら腕章や名札が必要になるよ!

2024年4月1日の施行内容(抜粋)

関係法令における、保護具着用管理責任者の選任などに関する条文を抜粋して紹介します。

条文内容
労働安全衛生規則
(化学物質管理者が管理する事項等)
第12条の6 第1項
化学物質管理者を選任した事業者は、リスクアセスメント(新設)の結果に基種置として、労働者に保護具を使用させるときは、保護具着用管理責任者を選任し、次に掲げる事項を管理させなければならない。

1 保護具の適正な選択に関すること。
2 労働者の保護具の適正な使用に関すること。
3 保護具の保守管理に関すること。
第12条の6 第2項前項の規定による保護具着用管理責任者の選任は、次に定めるところにより行わなければならない。

1 保護具着用管理費任者を選任すべき事由が発生した日から14日以内に選任すること。
2 保護具に関する知識及び経験を有すると認められる者のうちから選任すること。
第12条の6 第3項事業者は、保護具着用管理責任者を選任したときは、当該保護具着用管理責任者に対し、第1項に掲げる業務をなし得る権限を与えなければならない。
第12条の6 第4項事業者は、保護具着用管理責任者を選任したときは、当該保護具着用管理責任者の氏名を事業場の見やすい箇所に掲示すること等により関係労働者に周知させなければならない。
参考:労働安全衛生規則

保護具着用管理責任者の職務

保護具着用管理責任者の職務について紹介します。

主な職務は、以下の3つにまとめられます。

  • 保護具の適正な選択に関すること。
  • 労働者の保護具の適正な使用に関すること。
  • 保護具の保守管理に関すること。

保護具の適正な選択に関すること

取扱う化学物質と作業環境・作業方法に応じた適切な保護具の選定が職務の1つにあります。

選択が間違っていると、労働者がばく露する有害物質の量が多くなり、健康を書したり、場合によっては死亡につながることがあります。

どぼくじら

どの保護具を使うかを判断!!

労働者の保護具の適正な使用に関すること

労働者が保護具を正しく使用できるように教育・管理することも職務の1つです。

正しく使用されないと、労働者がばく露する有害物質の量が多くなり、健康を書したり、場合によっては死亡につながることがありますので、労働者が正しく使用できるように教育・管理が必要です。

どぼくじら

正しく使えるように教育する!

保護具の保守管理に関すること

保護具を正常に機能させるための、日常的な保守管理も職務の1つです。

保守管理を適正に行わないと、保護具に期待する性能が得られない等により労働者がばく露する有害物質の量が多くなり、健康を害したり、場合によっては死亡につながることがあります。

どぼくじら

保護具着用管理責任者は、保護具について正しい知識が無いと務まらないね!

具体的な仕事内容例

保護具着用管理責任者が実施する事項の例を紹介します。

  • 作業環境及び作業内容の把握
  • 作業環境及び作業内容に適する保護具の選択
  • 保護具の使用マニュアルの作成、管理
  • 保護具の保守管理マニュアルの作成、管理
  • 保護具の使用及び保守管理に関する教育の実施、管理
  • 保護具に関する事項の記録の作成、管理

保護具着用管理責任者の位置づけ

化学物質管理の実施体制において、「化学物質管理者」と「保護具着用管理責任者」が担当する内容を整理すると以下のようになります。

どぼくじら

保護具着用管理責任者の仕事をするときは、化学物質管理者と協力することが大切だねー!

保護具着用管理責任者の選任について

保護具着用管理責任者は、「保護具に関する知識及び経験を有すると認められる者」のうちから選任しなければなりません。

選任するにあたり、要件が定められているので解説します。

保護具着用管理責任者の選任要件について

「保護具に関する知識及び経験を有すると認められる者」には、次に掲げる者が含まれます。

もし、該当する者を選任することができない場合は、後述する保護具の管理に関する教育を受講した者を選任しなければなりません。

保護具着用管理責任者の選任要件
  1. 化学物質管理専門家
  2. 作業環境管理専門家
  3. 労働衛生コンサルタント
  4. 第一種衛生管理者または衛生工学衛生管理者
  5. 作業主任者(特化物、鉛、四アルキル鉛、有機溶剤のいずれか)
  6. 安全衛生推進者
どぼくじら

これらに該当しなければ、保護具着用管理責任者教育を受けよう

保護具着用責任者の講習について

保護具着用管理責任者を「保護具に関する知識及び経験を有すると認められる者」から選任することができない場合は、『保護具の管理に関する教育を受講した者を選任』することとされています。

また、「保護具に関する知識及び経験を有すると認められる者」から選任する場合であっても、保護具着用管理責任者教育を受講することが望ましいとされている。

どぼくじら

簡単にまとめると…
全員保護具の教育を受講しよう!ということだね

保護具着用管理責任者教育の受講方法について

保護具着用管理責任者教育の受講方法を紹介します。

基本的な受講方法は…

  • 外部機関が開催する講習会に参加する
  • 個人や会社でオンラインで受講する

になります。

どぼくじら

オンラインでも受講可能なの、ほんとに助かる!

保護具着用管理責任者教育について

(1) 「保護具着用管理責任者教育カリキュラム」に掲げるそれぞれの科目に応じ、範囲の欄に掲げる事項について、学科教育又は実技教育により、時間の欄に掲げる時間数以上を行うものとすること。

① 学科教育は、集合形式のほか、オンライン形式でも差し支えないこと。

② 学科教育と実技教育を分割して行うこととしても差し支えないこと。

(2) 講師は、対象となる保護具等に関する十分な知識を有し、指導経験がある者等、別表のカリキュラムの科目について十分な知識と経験を有する者を、科目ごとに1名ないし複数名充てること

(3) 教育の実施に当たっては、教育効果を高めるため、既存のテキストの活用を行うことが望ましいこと。

(4) 安全衛生団体等が行う場合の受講人数にあっては、学科教育(集合形式の場合)は概ね100人以下、実技教育は概ね30人以下を一単位として行うこと。

必要なカリキュラム

科目範囲時間
Ⅰ 保護具着用管理①保護具着用管理責任者の役割と職務
②保護具に関する教育の方法
0.5時間
Ⅱ 保護具に関する知識①保護具の適正な選択に関すること。
②労働者の保護具の適正な使用に関すること。
③保護具の保守管理に関すること。
3時間
Ⅲ 労働災害の防止に関する知識保護具使用に当たって留意すべき労働災害の事例及び防止方法1時間
Ⅳ 関係法令安衛法、安衛令及び安衛則中の関係条項0.5時間
Ⅴ 保護具の使用方法等(実技)①保護具の適正な選択に関すること。
②労働者の保護具の適正な使用に関すること。
③保護具の保守管理に関すること。
1時間
(参考:保護具着用管理責任者に対する教育の実施について

SAT|保護具着用管理責任者教育について

保護具着用管理責任者教育のオンライン受講は「SAT」がおすすめです。

SATの通信講座の特徴やポイントを紹介します。

どぼくじら

現場系の資格は、SATに限るね~

ハイクオリティの講義動画

SATの通信講座は、ハイクオリティの講義動画が特徴です。

労働安全コンサルタント・労働衛生コンサルタントである中川先生による講義は、様々な企業で安全指導を行った豊富な知識・経験に基づいた実践的な内容となっています。

作業や点検時のポイントは、図に書き込みながら分かりやすく解説されています。

24時間受講が可能

SATの「保護具着用管理責任者教育 (学科)」は、自宅、通勤中など事業所以外の場所でも、24時間いつでもWEB受講が可能です。

忙しくまとまった講義時間を確保できない人でも、受講が可能になっています。

一人でも受講が可能

SATの「保護具着用管理責任者教育 (学科)」は、一人でも受講が可能です。

SATのWEB受講では、AI顔認証システムにより、受講者がしっかりと動画学習したことを確認ができるようになっています。

それにより受講状況が担保できるため、監視人を置く必要がありません

自宅やカフェでも受講が可能

SATの「保護具着用管理責任者教育 (学科)」は、インターネット環境があれば場所を選ばず受講が可能です。

があれば、どこでも受講が可能です。

詳しい受講方法については、受講ガイダンスをご確認ください。

保護具着用管理責任者教育の実技科目に関して(重要)

実技は、各事業所において「実技実施責任者(経験者)」を選任のうえ、必要な保護具等を準備し実習を行う必要があります。

実技科目だけは、オンラインで受講できないので注意してください。

実技講義に必要な物や、実施項目の例は、SATが公開してくれています。

詳しい内容は、「実技の参考資料(PDF)」をご覧ください。

法令では、「保護具の使用方法等」について1時間以上の実施が定められております。実施時間を下回らない様に実習をおこないましょう。

SATの保護具着用管理責任者教育の詳細な内容はこちら。

\24時間いつでも受講可能!/

受講料:8,800円(税込み)

まとめ

今回は、保護具着用管理責任者について解説しました。

職務や立場を理解して、保護具のスペシャリストを目指しましょう

最後に改めて、本記事のポイントをまとめます。

本記事のポイント
  • 労働者に保護具を使用させる場合「保護具着用管理責任者」を選任する
  • 保護具着用管理責任者は、保護具に関して管理する役目
  • 選任までの期間は、選任すべき事由が発生した日から14日以内
  • 保護具に関する知識及び経験を有する者から選任する
  • 保護具着用管理責任者教育の受講が必要
  • 保護具着用管理責任者の氏名を事業場の見やすい箇所に掲示する
どぼくじら

現場の安全は、僕が守る!!

ABOUT ME
どぼくじら
数年前にIT企業から土木作業員に転職。現在は、施工管理技士試験や現場で活かせる情報を発信するブログを運営中。現場仕事と育児をこなしながら、限られた勉強時間で1級、2級土木施工管理技士の試験に1発合格。資格取得のノウハウや勉強法などを中心に発信しています。